いよいよ病気の告知です。っと、その前にも様々な検査がありました。造影剤の様な液体?を注射で常に注入されて、変な丸い機械(MRIでは無いです)に入れられる検査。暗い中の光を見つける検査。脳波検査。様々な検査でモルモットにしてくれました。
そして夜に両親共に揃う所で告知。そこで驚きました。相手は新人の研修医一人。その研修医も緊張状態。あれ?昨日説明してくれた先生ではないのか。その研修医が持っているクリップボードの紙を読み上げながら伝えられました。
「病名は脳動静脈奇形。10万人に1人の確率で見つかる病気です。結論から申し上げて治す術がありません。」と。
そこからは詳しく、
- 先天性の病気であるので、生まれつきである。10万人に1人の確率である病気。年に3%~5%の確率で血管が切れる可能性がある。
- 脳の血管の一部が毛糸の様にグジャグジャになっている。そしてその部分は血管が切れやすい。
- 殆どは血管が破裂して見つかる。今は経過を見るしか無い。
- あなたのは、てんかんで見つかった。ナイダス(血管の塊)のサイズ大きいのと場所が悪く手を出せない。
もっと脳の部位等詳しく言われましたが、当時は困惑状態で入ってきません。生まれつき?脳なのか血管なのか?手が出せない?じゃあどうすれば?10万に1人だの確率を言われても…。もうどうしたらいいのか…です。
「もし血管が切れたら?」と、半泣きの母親が聞くと、
「血管が切れたら死を覚悟して下さい。」返す刀。
で言われました。そんな!?死ぬ?今どこも痛くも無いのに?
正に青天の霹靂でした。勿論、発見をし救急搬送され処置すれば死ぬ所までは直ぐには行かないとその後に分かりました。その研修医はある種クリップボードの紙に書いてある通り話しただけかもしれません。しかし私は勿論家族や周囲の人生において大きく変える事になりました。
死がこんな身近になるなんて…。